FAZIOLIファツィオリというピアノメーカーをご存知ですか?
2022.02.02
FAZIOLIファツィオリというピアノメーカーをご存知ですか?
茨城県ひたちなか市・那珂市でピアノ教室を
開いております稲野辺純子です。
いつも私のブログをご覧いただき
ありごとうございます。
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5年に1度開かれる国際ショパンコンクールですが、
2021年10月に行われた第18回のファイナリスト
のうち、なんと以下の3名が
ファツィオリというピアノを選んでいました。
優勝者ブルース・リウ
第3位のマルティン・ガルシア
第5位のレオノラ・アルメリーニ
(ちなみに2位の反田ん、4位の小林さんは
スタンウェイを選びました。)
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このファツィオリというピアノですが、
パオロ・ファツィオリ(Paolo Fazioli)による
ピアノメーカーで作られています。
彼は、1944年にローマで生まれ
イタリアのロッシィーニ音楽院で
ピアニストの学位を、
また、ローマ音楽院で
作曲の学位を取ります。
父親と5人の兄は、木材加工の新しい技術を導入し
木製オフィス家具製造・金属家具製造のための
工場を開いていました。
MIM(モダンイタリア家具)というブランドで
世界中に輸出されました。
パオロは木材加工の科学的設計・製造の
知識と技術を身につけ
いよいよグランドピアノを造るという
プロジェクトに乗り出します。
専門家(音響学のRighini教授・木材学の
Giordano教授)や
兄たちの協力を得て
世界最高水準の理想のピアノ作るため
最先端の音響と素材の研究に没頭します。
そして1981年に
ファツィオリピアノふオルティ社が設立され
F156/F183/F273の3機種が完成します。
【理念は】
他社のいかなる模倣も排除し、
イタリアベルカントからインスピレーションを得た
独自の音を追求する。
工場生産に頼らず一台ずつ手作りで仕上げる
一点物とする。
最上の素材のみを使用し、最先端の
製造技術を用いる。
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徐々に世界中のピアニストが、熱中するようになり
まだ41年しか経っていないこのピアノメーカーが
コンクール、フェスタィバルやコンサートに
採用されるようになります。
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今から3年前、日本ではまだそれほど
知られていなかったのですが、
ウィーンで音楽講習会に参加した折
予定にはなかったのですが、
スタッフさんの計らいで
この夢のファツィオリを演奏する機会を得ました。
奇跡のようで、
<これがあのフアツィオリピアノ・・・>
弾いてみると、全く手に抵抗をを感じることなく
ストレートに思いが音になる!
歌うようにピアノの音が出てくる!
その不思議な感覚に驚きました。
徐々に、日本のホールにも
設置されるようになってきましたので、
機会がありましたらみなさんも
弾かれてみてください。
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当教室では、
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受け付けております。
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