『再会』ブルグミュラー23番の解説動画をアップしました。
2021.09.21
[解説動画]ブルグミュラー 23番 『再会』Le retour
茨城県ひたちなか市・那珂市でピアノ教室を
開いております稲野辺純子です。
いつも私のブログをご覧くださり有難うございます。
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ブルグミュラー作曲Op ,100-23
『再会』の解説をいたします。
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その前に、
まずは、作曲者のブルクミュラー
についてですが
1806年に、ドイツのレーゲンスブルクで
生まれます。
指揮者・ワイマール劇場監督のお父さんから
ピアノの手ほどきを受けます。
1832年・26歳の時フランスのパリに移住し、
ピアノの教師として、
人気を得ながら
600以上もピアノ教育用の曲を
残してくれました。
皆様ご存じの
メンデルスゾーン・ショパン・シューマン・リストなどが
生きたロマン派という時代に、
ブルクミュラーも含まれます。
なので、バイエル教則本を、学んだあとに
弾いてみると、ちょっと大人っぽく感じられるのでは
ないでしょうか?
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それでは、『再会』について
解説いたします。
Es dur(変ホ長調)・8分の6拍子
Molto agitato quasi presto
(モルトアジタート クアジ プレスト)
極めて激動して、ほとんど、急速に
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曲の始めの8小節は、左手1と2の指の
同音連打。
これは、何を表しているのでしょう?
しばらくの間、何かの事情があって、
はなればなれになっていたお友達から、
『もうすぐ帰ることができそうです!」
という、お知らせが届きました。
「うわー うれしいー」
その嬉しい気持ちが、徐々に
込み上げてくる様子を表しているように
私には、感じられます。
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9~16小節の両手による和音の連打は、
再開するために馬を走らせている
様子が目に浮かびます。
4つの音を同時に引きますが、
ソプラノの部分にメロディーが
託されていますので、
同時に弾く音の中での音量のバランスに
配慮しましょう。
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17~24小説は、久しぶりの再会に際し、
不安と期待が交錯し
揺れ動く心理を
左のバスとテノールのメロディーが
右手の和声に支えられながら
mollになりかけたり、durになりかけたりすることで
描写しているかのようです。
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そして再び、馬を走らせている場面に戻り、
お友達と再開する場所に到着したのか
あるいは、帰りを待つお友達の家に到着したのか
馬の動きは止まります。
最後の音に付けたフェルマータは、
再開を喜び合う2人の様子を
イメージさセるのに十分な効果がありますね。
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以上のストーリーは、私のイメージです。
皆さんも自由にイメージをふくらませてください
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調性・拍子・題名・音楽的内容・曲の雰囲気からすると、ベートーヴェンのピアノソナタ第26番『告別』
第3楽章のルドルフ大公との「再会」から
ブルグミュラーは、着想を得たのではないかと
言われています。
https://youtu.be/lO2FPVLXLZ8
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それでは、私の演奏と解説の動画です。
ご参考までにどうぞ。
https://youtu.be/hthPN6yMCnU
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