2021.06.06
今回は、子供たちが大好きな『ブリュクミュラー25の練習曲』より
『小さな集い』をご紹介いたします。
まずは、作曲者のブルクミュラーについてですが、
1806年に、ドイツのレーゲンスブルクで生まれます。
指揮者・ワイマール劇場監督のお父さんから
ピアノの手ほどきを受けます。
1832年・26歳の時フランスのパリに移住し、
ピアノの教師として、人気を得ながら
600以上もピアノ教育用の曲を残してくれました。
皆様ご存じの
メンデルスゾーン・ショパン・シューマン・リストなどが
生きたロマン派という時代に、
ブルクミュラーも含まれます。
なので、バイエル教則本を、学んだあとに
弾いてみると、ちょっと大人っぽく感じられるのでは
ないでしょうか?
それでは、『小さな集い』について
解説します。
1番と同じC dur 4分の4拍子で
Allegro non troppo (アレグロ ノント ロッポ)
早くでもあまり速すぎないように
最初の6小説は、序奏になっており、
これから楽しい事が始まる
ワクワク感を感じますね。
四分休符にフェルマータがついており
緊張感を感じさせます。
テクニックとしては、
3度と6度の連続進行が上行・下行
しかもスタッカートとレガートの
奏法を学ばせようとしている事が伺えます。
指使いは、手の大きさによって
柔軟にできるよう配慮がなされています。
このことから、ブルグミュラーは、
子供というものをよく知った
愛情あふれるピアノ教師であったことを
物語っています。
具体的なピアノの弾き方について
解説動画を作りましたので
ご覧ください。
https://youtu.be/4RldECQe_us