トッカータ 『ピアノのために』よりドビュッシー作曲 を演奏しました。
2021.05.05
ひたちなか市・那珂市じゅんこピアノ教室
稲野辺純子です。
いつも私のブログをご覧くださり
ありがとうございます。
ドビュッシー作曲 『ピアノのために』の
第3曲目にあるのが、このトッカータです。
トッカータとは、イタリア語toccare
(英語のtouch)「触る」の名詞形です。
では、一体何を触るのでしょう?
16〜17世紀、演奏前に鍵盤の状態や
調律のチェックをするために、
音階やアルペジオ、反復音を
いろいろな音域で
即興で試し弾きしました。
そうです!
鍵盤に試しに触るということが
トッカータの由来です。
19世紀以降は、
楽器も改良され
連打や反復音、音階、アルペジオなどを
用いた楽器の極限を見極めるような曲へと
変化していきます。
バッハのオルガン曲
トッカータとフーガ ニ短調は、
みなさんご存じですね!
では、ドビュッシーのトッカータですが、
1901年の作曲されています。
ベルガマスク組曲から10年の時を経て、
独自の世界が確立されていった時期です。
よって細かな音の配列は、
機能性をなくし、独立した音の連なりとなり
次第にダイナミックで急速な
うねりとなっていく様は、
水と風が最初は楽しげに遊んでいたのが
次第に風が強くなっていき、
それに呼応するかのように
水はいつの間にか大海原に変化し
大きな波のうねりとなって
次第に嵐と化して
太陽の出現と大洋の勝利感で
曲が閉じられる。
こんなふうに感じながら演奏しました。
動画をどうぞご覧下さい。
https://youtu.be/QLA15ga1YTM
みなさんは、どんなふうに感じられましたか?