2021.08.11
生徒さんには、自分で楽譜を読めるようになってほしい、というのが私の願いです。
『チューリップ』をいい感じに弾いていたKちゃん、もうすぐ最後、というところで音を間違えました。
「よく見てみようね。」
しかし、弾きなおしても同じ間違いをします。
楽譜をよく見てみると、手書きで指番号が書かれているのですが、音の進行と指番号が合っていない。
つまりKちゃんは、音ではなく指番号を見て弾いていたことがわかりました。
少し曲がむずかしくなってきて、お父さんが総ての音に指番号を書いてくださっていたのです。
このような親御さんのサポートは、本当に素晴らしく有難いことです。
ただ、指番号を見て弾くことに慣れてしまうと、音を見なくなってしまいます。
お父さまは、指番号を間違えて書いてしまったことに申し訳なさそうでしたが、
むしろ間違えてくださったから大切なことに気付くことができたのです!
私は心から
「お父さま!間違えてくださりありがとうございます!」
「今度からKちゃんのために、書かないでいただけますか?」
とお願いしました。
もちろん、お父さまはホッとされて
「そうですね、わかりました!」
と理解してくださいました。
音を読むのに時間がかかったら、最後まで弾けなくてもいいので頑張ってみよう、
と伝えると、
Kちゃん大きく頷いてくれました♪