2024.09.06
先月、日本クラシックコンクールの予選審査を担当させていただきました。
以前、高校生の生徒が本選まで進んだことがありますが、審査をするのは今回が初めて。
担当したのは、高校生、大学生、一般の部門。
皆さん、難しい曲を本当によく練習されていました。
「ただ弾いている」だけではなく、きちんと音楽そのものを理解していることが伝わる演奏が多かったです。
と、褒めるばかりというわけにもいかないので、私なりに気付いたことを講評用紙いっぱいに書かせていただきました。
バロック・・・右手(ソプラノ声部)に比べると、左手(バス声部)や内声の表現が足りない方が多いと感じました。
ロマン・近代・・・強弱や音色などニュアンスの違い、テンポの揺れなど、楽譜に縛られず、思い切って表現してもいいのかなと思いました。
「Forte」の出し方については、オーケストラをイメージして、
高音楽器の華やかさ、低音楽器の豊かな響き、を
ピアノ1台で出せるといいですね。
逆に「piano」については、どういったニュアンスなのか(さまざまな感情、遠くから聴こえる感じ、静けさなどの情景)によって、
緊張感があるのか、リラックスしているのか、
タッチや身体の使い方で本当に多くの音色を出すことができるでしょう。
おそらく普段から先生に言われて自覚があることかもしれませんが、
これからの演奏に何らか参考になれば幸いです。