2023.02.19
音大受験に向けて頑張っている高校2年生の生徒さんがいます。
進学校の高校に在籍、ピアノは地元の教室でのんびりレッスンを受けていたのですが、
昨年から当教室に来られ、「やっぱり音楽の大学に行きたい」と決意して受験することを決めました。
入試曲としては私立であればどこの大学も共通している(古典派のソナタ、バッハ、ショパンのエチュードなど)ので、
極論を言えば、入試に向けて1年かけてその曲「だけ」を仕込んだら合格は確実かもしれません。
でも私の教室ではそのようなレッスンはしておりません。
ご縁のあった生徒さんには私の持てる力・知識を最大限お伝えして、教室を卒業したのちもますます音楽が楽しめるような力を付けていってほしいと願っています。
そのためには練習曲、バッハ(インベンション~平均律、組曲)、古典派のソナタ、ロマン派の各曲、なるべくいろんなジャンルの曲をたくさんこなしていただきます。
その中から、その子に合った曲を「入試曲」として、入試前の数か月で更にブラッシュアップしていきます。
最初に書いた高2の生徒さんも、いきなり曲数が増えて大変でしたが、今は確実に演奏力表現力ともついてきています。
1曲を譜読みするスピードもグンと上がってきました。
秋~冬の推薦入試で合格したのち3月の卒業までのレッスンでは、4月から大学の先生に見ていただけるよう、さらに多くの曲の譜読みをしてレパートリーを増やすことをお勧めしています。
と同時に、入試曲では取り扱わない曲(近現代、ポピュラー、アレンジもの)などもレッスンすることで、幅広くピアノ音楽を俯瞰し楽しむ心を忘れないように私の教室を卒業していきます。
今までピアノ、声楽、作曲、オーボエ、音楽教育などの学科に進学しています。
先日もその一人からLINEで連絡をもらい、充実した大学生活を送ってくれている様子が窺えて、とても嬉しく思いました。