2025.02.16
まだまだ寒い2月ですが、たまに暖かい日もありホッとします。末には公立高の試験です、その日に元気に会場の席に時間通りに座り、落ち着いて試験が受けられますよう祈っています!
さて、「楽譜を見て弾こう!」とは自分で読譜して弾こうという意味です。誰かが弾いている動画や何かのソフトで鍵盤位置を示すようなものを見ながら弾くのは、ピアノレッスンとは別のものだと思っています。
ピアノを弾き始めた最初の時から楽譜は最初だけ見て、あとは鍵盤を見て鍵盤の位置や音を頼りに覚えて弾く、をやっていると、
楽譜の音符を見る→脳で理解→指に指令を出して鍵盤を弾く
の一連の動作の最初の部分が無くなってしまいます。鍵盤だけ見て弾くと指を動かしているだけになります。
よく学力の高い人がピアノを習っている割合が高いと言われますが、多分この一連の動作をフルでやっているからこそ、脳が良く働くようになり学力も上がるのだと思います。
何度も楽譜を読んで、結果的に覚えて楽譜なしで弾くのが暗譜です。数回楽譜を見て弾いて、すぐ鍵盤だけ見て弾いて今どの部分を弾いているか分からないようだと覚え弾きで、ただの指の運動になります。
小さな頃に覚え弾きの習慣がつくとなかなか読譜力がつきません。
英会話で「今何時ですか?」を「ほったいもいじるな」と覚えたら会話できるけれど、その中の単語や文法を全く知らないでしまうのと同じです。基礎がなければ応用が効きません。
早く流暢に弾きたい、あの曲が弾きたい、そう考えるのはとっても素敵な事❣️
その気持ちを大切に、後で困ったり、変な習慣をつけないように気をつけてレッスンしております。
せっかくレッスンを受けるのですから、指の運動でなく、ピアノの効能をしっかりと身につけて正しい習慣をつけましょう。