2024.08.18
お盆休み、どんな風に過ごされたでしょうか。私は久々に実家に帰省して参りました。レッスンを1週間お休みにさせて頂いたのは、単身赴任中の夫が戻っており、駐車スペースがなかったためで、ご迷惑をおかけしました。
さて、「弾ける」と一言で言っても色々と複雑な事で、私の考える「弾ける」について呟いてみたいです。
今は動画であらゆるジャンル、あらゆる人々の演奏が聴けます。
どの演奏でも、まずは弾く為に指がよく打鍵できないと弾けません。表現したいと思う音を出す為に試行錯誤したり、弾きにくい所を何度も練習します。そのための身体の使い方も考えます。
クラシックだと楽譜どおりに弾く為に、正しい譜読みが不可欠です。耳の良い方は鍵盤を探って音をとったりします。ジャズだとコードに合わせて即興で弾かれたりします。
どれも「弾く」に変わりないのです。
ただ私が思う大切な事は、理解して弾くかどうかです。楽譜どおり間違えずに弾く、左手の伴奏は何となく合うように感覚で弾く、だともったいないです。
この曲は⚪︎調だから、出てくる和音は〜。これは借用コードだ。ここのコードは右手で同じ音があるからわざと外してあるんだ。ディミニッシュコードで緊張感が増してるな。このドッペルはどう弾こうかな。などなど。
そうすると、作曲者の意図が見えてきます。
その理解があると、もっと深く「弾く」事ができると思います。
レッスンではピアノ教本にもコードネームを書かせています。それはコードを覚えさせるよりも、曲の構造を理解されるためです。
そうすると、ただの終止形でも弾き方がだいぶ変わります。
本当に心が満たされるような終わり方で弾いてくたりします。
この、理解した上での弾き方(表現)ができる事が「弾ける」なのではないかと思っています。その上で、テクニックなど様々な事を学んでいけたら素晴らしい演奏ができるに違いありません!
耳が良いお子さんは楽譜を見ないで弾きがちですが、あえて手元を隠して、楽譜を読んで、理解して弾くように誘導しています。
理解できれば、曲を作ったりできますし、楽譜に頼らず自由に即興で弾けたりも可能になります。きっとずっと音楽が好きでいられること間違いなしです!