2021.03.02
「頑張る」とはどういうものか
記事にしました。
お子様にとって、保護者さま以外の
大人に注意をされるということは
プレッシャーになります。
最近はあまりないのですが、
数年前、時々
「家で練習をしないので、
先生から言ってください」
と言われることがありました。
ご家庭でのフォローにお困りだったのだろうと
今となっては思います。
お子様には勿論ですが、
保護者様へのフォローが足りなかったと
当時を振り返ります。
私は、「なんで練習しないの!」
などと、頭ごなしに注意するということはしません。
「なんでできないの!」も
絶対に言わないように心掛けています。
言葉からは、それほどプレッシャーを
受ける内容ではなくても、
「先生から言われる」ことは
「保護者さまから言われる」より
プレッシャーとなってしまうのです。
さて、先程の
「練習をするように言ってください」
と言われ、レッスンにて、
生徒さんと「何を練習するべきか」
練習内容を再確認し、
「じゃあ、ここを毎日5分でいいから練習しよう!」
ということになりました。
しかし、このことが生徒さんにとって
プレッシャーになってしまったようです。
翌週、保護者さまから言われました。
「先生と約束したから・・・と言って、
焦っているんです・・・」
とのこと。
きっと、
時間の使い方がうまくいかなかったのでしょう・・・。
私もそのことに気が付くべきだったのですが
当時は気が付かずプレッシャーを与えるだけ
という苦い経験でした・・・。
と、そのようなこともあり、
最近は時間の使い方も同時に
お伝えすることとしています。
「頑張るっていうのは、普通にやることじゃなくって、工夫すること」
ちょっとの工夫をすることが頑張ること・・・なんですよね。
放課後が忙しいなら、5分くらい早起きして、練習する。
学校から帰ってきて、すぐに練習してから遊びに行く。
夕ご飯の後、テレビを見てくつろぐ前に、少しだけ練習する。
しんどくっても、ちょっぴり大変でも。
それを「えいっ!」と乗り越えることが
「頑張る」ことかと思うのです。
ただ、できるときにできる範囲でやるだけでは、それは「頑張る」というのではなく、「真面目」ということ。
少しの負荷をかける
トレーニングと似ていますね。
この適度な負荷
(勿論、「適度な負荷」が大切で、
負荷が大きすぎると良くありません)が、
精神の向上、演奏技量の向上に
大きく繋がってくるのではないでしょうか・・・。