2016.10.06
9/22(秋分の日)、子供達はそれぞれ部活があったので弁当を用意し、帰宅が遅くなるので夕食の用意もして、7時過ぎの新幹線に乗って東京へ行ってきました。
寝不足だったので居眠りしたらどうしようかと少し心配でしたが、眠くなるどころか、あっという間に一日が終わりました。
江口玲先生、松田昌先生、大塚直哉先生の3人のお話はとても分かりやすく、聞きながら、無性にバッハが弾きたくなりました。
江口先生の講義内容は、現代のピアノで弾くバッハの在り方について。
楽器の違い、スタイルを考察し、バッハが作品に意図したものをどのように捉えるか?
チェンバロを意識して、デュナーミク、アーティキュレーションを全くつけないで演奏することはタブー。
バッハの時代にピアノがあったらきっとespressivoに弾いただろう。
機能が限られていたチェンバロで、いかに表現するか。バッハは様々な工夫をしている。何を伝えようとしているかを楽譜から読み取って(これはバッハに限りませんが。)ピアノの特性を生かし音にする。
日ごろから疑問に思っていた、正しいバッハの弾き方(チェンバロを再現するように演奏するのか?)は解決しました。弾き方の正解はないけれど、喋るように演奏しましょうとのこと。
松田昌先生の講義では、鍵盤ハーモニカでアンサンブルしました。インベンションCdurに歌詞をつけて♪から揚げ食べたいランランラン~。約300人の大合唱は迫力ありました。大阪にレッスンに来てくださっている時より大きく見えたマサ先生。やはりすごいエネルギーを持った先生です。開場があっという間にマサワールドに。オーボエが専門だったという宮原先生とのアンサンブルはとても素敵でした。
気付けば、口を開けて聴いていてました。(^_^;)
大塚先生の講義は舞曲について。チェンバロの演奏、美しかった・・。
舞曲のタイトルがついていても、実際に踊るためのものばかりではないので、安易に直結させて考えるのは危険。しかし、バロックダンスを踊ったり、見たりすることは演奏のヒントになるので、重要。
3人の講義を聴いて、バッハがグッと身近になり、肩の力を抜いて楽しみながら取り組めそうです。ピアノ演奏を美しく弾くために必要なバッハ。逆にピアノが完成した時代に作曲されたショパンを勉強することによって、バッハを美しく弾く事ができる。
そんな立ち位置にあるバッハ。その辺りを生徒さんに伝えられるよう、深く楽しみながら勉強し続けたいと思います。
私と同様、お一人で来られていた富山の先生ともお知り合いになりましたし、15年ぶりに高校の友人とも会えました。
とてもとても充実した一日でした。