2021.02.21
富士市伝法の『ぶなの森ピアノ教室』です。
今、受験シーズン真っ只中の中学生と高校生の生徒さんがいます。また、来月、保育園や小学校を卒業する生徒さんもいます。
新型コロナウイルスの影響で、今年の入試や行事は異例づくし。いろいろと不便を強いられ心配も尽きませんが、皆さんが満開の桜の下、元気にそれぞれの春を迎えられることを願っています。
ちょうど一年前の今頃、ある生徒さんの上京が決まりました。幼い頃から妹さんとレッスンに通われ、発表会やコンサートでは何度も二人で連弾を披露してくれました。姉妹ならではの息の合った演奏は心地よく、私も二人の連弾が大好きでした。
離れて暮らすようになると今までのように連弾することもできなくなると思い、上京前に何曲か録音することを提案しました。
二人で1台のピアノを演奏する連弾には、ソロでは味わえない楽しさがあります。その反面、「呼吸が合わない」など連弾ならではの難しさもあります。兄弟姉妹や友人同士で連弾のレッスンをしていると、しっかり者の二人の意見がぶつかることもあれば、控えめな二人が微笑み合って終わる、ということもあります。
さて、姉妹最後の連弾レッスンは……?
私がアドバイスすることはほとんどありませんでした。
二人がお互いの音色や響きを聞き合っていることがひしひしと伝わって来て、私は胸が熱くなりました。
今日は姉妹の連弾から『花は咲く』をご紹介します。二人の人柄があふれるような柔らかな演奏をぜひお聞きください。