2023.08.28
発表会が終わって3週間が経ちました。
教室も長い夏休みをいただき、またレッスンが再開しました。
その間、発表会に参加できなかった1人の生徒のためのピアノコンサートを、ホールを貸し切り行いました。
スタッフやカメラマン、他の生徒家族もかけつけ、あたたかいコンサートになりました。
詳しくはFacebookやInstagramにも載っています。
ピアノ講師になってから24年、発表会の後に必ず続けてきたことがあります。
生徒の反省と、保護者のアンケートです。
文字にすると、人の本音というのはわかりやすいです。
若い頃は、お叱りの言葉をいただく事もありました。未熟ながらもいただいたお褒めの言葉は、私の原動力となってきました。
その中で書いていただいているのは、
「印象に残った生徒は?」
という質問です。(保護者、生徒両方)
これはとても興味深く、レベルが高い華やかな曲を弾いたベテランの生徒だけではなく、色々な生徒の名前が挙がります。
一生懸命両手で弾いていた生徒、昨年よりレベルアップした生徒、聴いていた人の思い出の曲、兄弟連弾など…
よく聴いてくださっているんだなという事、
当教室がとても大切にしている事のひとつ、「他の生徒の演奏を聴く」という事が定着しつつあり、嬉しくなります。
保護者アンケートでは、
「1人1人の生徒をみていると、これまでどれだけ頑張ってきたか想像しただけで涙が出そうになりました」
との保護者の声もありました。
ご自分のお子さんが努力している姿を、すぐ側で見ているからこそ、他の生徒の演奏の努力が想像できる、という嬉しい声でした。
また、コロナ禍において幼稚園などの行事に祖父母さんが一度も来られない状況で、初めて晴れ姿を見てもらう事ができ、みんなで涙が止まらなかったというお話もありました。
こちらまでしばらく涙が止まりませんでした。
1人1人の生徒を大切に、1人1人のための素敵なステージを、という私の思いも保護者に伝わっていたようで、お褒めの言葉もいただきました。
その言葉はありがたく受け止めつつ、指導者として、現状に満足する事なく、良いレッスンをしていくために、常に反省しながら前に進んでいきたいと思います。