2022.09.29
発表会が終わり、2ヶ月。それぞれに色々な変化がありました。
その中でも小学校2年の生徒に嬉しい変化がありました。
発表会前にご家庭の都合などで、お休みが続いた彼女。少し警戒はしていたのですが、間に合うか不安になったのか、「発表会に出たくない、ピアノをやめると言っている」とお母さんから連絡がきました。
次のレッスンでは、辞めてしまう事も覚悟して
のぞみました。
彼女の心の声に耳を傾けて、ゆっくり話をしました。たくさんの言葉を並べて説得したわけではありませんが、少し安心したのか、彼女は「出てみる」と言いました。
それから、「緊張しても上手に弾けるかもしれないビーズのブレスレット」を一緒に作り、頑張って練習しました。
発表会当日、キラキラの笑顔で満足そうにしている彼女をみて安心しました。
驚いたのは、発表会の後です。
発表会に不安がある頃は、練習を記録するスケジュール帳の練習の印のハンコの数が、少し寂しかったのに、発表会に出ると決めてから、毎日練習するようになり、発表会が終わっても、夏が終わって秋が始まっても、ハンコがびっしり!
1日も練習を休まずやってくれています。
さらに驚くべきことに、仕上がった曲を何曲もレパートリーとして練習していて、毎週レッスンでは、たくさんの曲と新しい曲を弾いてくれます。そして、たくさん練習するようになり、先日レッスンで、彼女のタッチも手の形も全く変わっていることに気付きました。
もちろん、ニッコニコ笑顔で褒めまくりました。あの悲しそうな顔の後にこんな嬉しいことが待っているなんて、想像できませんでした。
たくさんの習い事の中のピアノ。人には向き不向きもあり(ピアノに不向きな人には会った事がありません)、興味があるものもさまざま。
お家での練習が不可欠なピアノは、練習が負担に感じることもあると思います。
忙しい中で何が優先かと考えた時に、取捨選択しなくてはいけない事もあると思います。
よく考えた上で前向きに判断すること、これは大切な選択だと思います。
〜発表会で大曲を自由にピアノを操るように弾いてくれた高学年の生徒。その中の生徒のひとり。過去に忙しすぎてピアノを辞めようか迷った時期もありました。
発表会での演奏を聴き、あの時辞めていなかったからこそ、この演奏が聴けるのだと改めて嬉しくなりました。
どんな形であれ、いつか卒業するまで、その卒業が前向きであるようにレッスンしていきたいと思っています。