2022.03.27
当教室最年長だった高校3年の生徒が教室を卒業しました。
大学受験のため、1月2月はお休み、3月だけ復帰して、3月いっぱいで卒業しました。
高校受験の時は休まず、高校3年のこの時期まで通い続けてくれた事、弟のレッスン中も勉強をして待ち、大学受験に向けて努力する姿や、話を間近で聞くことができたこと…
その忙しい日々の生活のどこに、ピアノの練習をする時間があるのだろう?と本当に感心したものです。
心から彼女を尊敬し、レッスンに関わることができて、幸せだったと感じます。
彼女は私の尊敬する先輩先生の事情で小6から引き継ぎました。
引き継いだ時点でブルグミュラーやソナチネは一通り終わっていて、ショパンのワルツが弾ける状態でのスタートでした。
思い出せる有名な曲は、モーツァルトのトルコ行進曲、ドビュッシーの月の光、ショパンのノクターン9-2、子犬のワルツ、別れのワルツ、軍隊ポロネーズ、幻想即興曲、スケルツォ2番、シューベルトの即興曲90-2、リストの愛の夢…などです。
いつも多彩な表現力で演奏してくれました。
でも、まだまだ弾かせたい曲がたくさんありました。
また、ベートーヴェンのソナタ、モーツァルトのソナタなどの緩徐楽章なども、丁寧に仕上げてくれました。
バッハはシンフォニアまで進み、私自身バッハをレッスンするのが大好きで、レッスン自体も独特な比喩を使いながらなのですが、いつも楽しんでくれてました。
最後の発表会では、スケルツォの2番に一年かけて取り組み、大トリを飾ってくれました。
私はこの数年で彼女のレッスンを通して、逆にもらったこと、勉強になったことの方が多い気がしています。
彼女のおかげで難易度の高い曲をレッスンすることができ、成長させてもらったと思い、心から感謝しています。
来週の今頃は、福島を離れている彼女。
何事にも手を抜かない彼女の努力が、これからも身を結び、豊かな人生を歩んでいけるよう、
これからも応援していきたいと思います。