2021.10.16
当教室では、合唱コンクールの伴奏者に選ばれた生徒が3人おり、それぞれが練習に励んでいます。
私自身、合唱団の伴奏者をしており、合唱に限らず、様々な演奏形態ですが、伴奏することがとても好きです。
レッスンしていると、楽しくて熱が入ります。
伴奏は、丁寧に譜読みし、曲想を考え、音色を作り、テンポ設定をすることなどは、ソロと同じですが、歌を意識した演奏の仕方が大切になってきます。
よく生徒には、クラスの合唱伴奏をする場合、はじめは歌い手は初心者、自分はプロだと思って演奏するようにと話します。
それは、ダイナミクスであったり、ビート感やフレーズ感、それを伴奏者が歌い手をうまく誘導するように、というような意味です。
また、歌い手が入りやすいブレスの仕方、相手を思いやるような気持ちで弾くことも大切です。(音楽は思いやり、と普段から口癖)
また、伴奏としての演奏の仕方は、一概には言えませんが、左右のバランスなどもソロとは、変わってきます。
今年レッスンした伴奏は、三曲とも右手が主に和音や分散和音などのメロディ以外の伴奏形、左手が主にベースでした。曲想に合わせたバランスを考えることを重視しました。
また、それぞれに素敵な前奏、間奏、後奏がついており、ここはピアノソロのつもりで、のびやかに演奏するようにレッスンしました。
今日中1の息子と同じ学校に通う伴奏者の生徒の合唱コンクールをzoomで観ました。
緊張感の中、冷静に演奏し、きれいな音色と上手なリードで、レッスンしてきた以上の演奏を聴くことができました。
今日まで、たくさん葛藤して苦労して取り組んできたので、グッとくるものがありました。
コロナ禍で「歌うこと」でさえ制限される中、立派に暗譜で歌う子供達、無限の可能性と努力に励まされました。