2021.07.09
先月から今月にかけて、当教室では短時間でのレッスン参観と面談を任意で行っています。
小さな子はもちろん高校生もです。
普段お話する機会がある保護者の方でも、改めて面談すると、気付かなかった部分を共有することができます。
中学1年のAちゃんも面談を行いました。
Aちゃんは中学生となり、慣れるまで精神的にも体力的にも辛く、葛藤することが多かったように思います。
「1年」とつく学年、特に中学1年はとても大変です。
学校では入学してすぐ、中学生の自覚を持ちなさい、と緊張感のある生活となり、勉強も難しくなり、部活や塾など、小学校とは比べ物にならないくらい忙しくなり、体力的にもとても大変です。
私は小6の秋ごろから、生徒、保護者に少しずつ今後の話をしていきます。
よく中学生になったら忙しくなるからピアノは卒業と聞きますが、嫌でなければ、線引きせずに、とりあえず続けてみましょう。
はじめは、忙しくて辛いかもしれませんし、練習もあまりできないかもしれません、でも今までと同じじゃなくていいですから。
それでも、続けてみてピアノを弾くことも、レッスンに来ることも嫌になったら、その時は考えてみましょう、と。
でも、そうして続けた生徒は、大概その後も続けます。
勉強の息抜きでストレス解消に弾いたり、小学生の時より演奏技術や表現の自由度が増し、生き生きとした音楽が弾けるようになります。
学校の合唱コンクールの伴奏をしたり、クラシックの名曲にチャレンジしたり、流行りの曲を弾いたり。自分なりのピアノへの向き合い方ができてくるようになります。
Aちゃんも、入学したあと4月5月はとても大変そうでした。
毎週疲れ果てていて、地獄から這い上がってきたような顔で入室笑。(笑えないけど)
練習管理のためのスケジュールのハンコは、空白がちらほらありました。
それでも、疲れている中来てくれた、少しでも練習してくれたことを褒め、1週間頑張って生活してきた労を労い、一緒に練習します。
そうすると、帰りは笑顔で帰ってくれました。
(暗い顔で入って来る事もこの年代特有で、大人にわかってほしいという思いがあると思います)
でもAちゃんを見ていて、私に気を遣って、辞めたいって言いにくいのかな?
続けていくこと、発表会も厳しいのかな?と感じることもあり、見守っていました。
6月にテストがあり、これまたどうなるかな?と思いましたが、意外にも練習は滞りなくしていて、驚きました。
テストの息抜きで弾いてたとのこと。
毎日テスト対策で塾がある中です。
そして、今回面談をして、本人や保護者の方から、正直卒業しようか悩んだけど、弾いているとストレス解消になるし、続けることにしました、と報告してくれました。
今後も無理なく、本人の気持ちを大切に、保護者の方と相談しながら、すすめていきたいと思います。
色々な状況の生徒がいて、似たような傾向になる事はありますが、一人一人違います。
同じような状況にいても、平気な子も辛い子もいます。
常識とかスタンダードとかなく、一人一人にオンリーワンのレッスン内容、向き合い方をしたいと思っています。
忙しいからこそ、音楽の持つ力で励まされ、自信をつけてきた生徒をたくさん見てきたからこそ(自分もその1人なので)それを感じてほしいと思っています。
でも…悩んだ末に辞めてしまったとしても、人生において、取捨選択は大切なことです。
今まで頑張って積み重ねてきたものは、なくならないので、自信を持って前を向いてほしいです。