2020.09.13
ピアノという習い事が他の習い事と違うのは、家庭での練習が必要ということ、楽器が必要ということ、だと思います。
私は4歳でピアノを習い始めた時は、電子オルガンで練習していました。
身体の小さかった私は指も弱く、先生からアコースティックのピアノを勧められ、何度かピアノを両親と見に行きました。
そして後日家にアップライトピアノが運ばれてきました。5歳頃でした。
今日から、自分だけのピカピカで、キラキラした音のピアノ。。
その日から私は、習った曲を片っ端から弾いたり、即興で弾いたり、暇さえあればピアノを弾くようになりました。
会社員の普通の家庭でしたが、何故5歳の私にそんな高い買い物をしてくれたのか、本当に両親は勇気がいったと思います。
両親が先生の言葉を理解し、協力してくれたこと、それがなければきっと今の私はなかったと思い、本当に感謝しています。
グランドピアノを買う時に、そのアップライトピアノとはさよならしましたが、小さい時に初めてピカピカのピアノを弾いた時の喜びは忘れられません。
生徒にも、ピアノを始める時は、出来るだけアコースティックのピアノを、と話をします。
もちろん経済的な事情や、住宅の事情などで電子ピアノで練習している生徒もいます。
カワイの木製鍵盤はじめ、高性能の電子ピアノも増えています。
私は今被災し、仮住まいで生活していますが、そこでは友達の大切な電子ピアノを1年近く借りて練習しています。
電子の良い所は、軽いところ、ヘッドホンを使えて、時間を選ばないところ、色々な音色が出せるところ、自動演奏があるところなどですが、
今まで、アコースティックと電子の違いはタッチだけの問題かと思っていましたが、それだけでなく私は骨や身体(胸?)に音が響いてこないなと感じるのです。音って耳だけで感じるものでなく、もっと複雑で繊細なものなんだと思います。
アコースティックのピアノの鍵盤を押した時の心地よさ、ちょっとしたタッチの変化、音色の美しさは、どんなに技術が進んでも完全に電子では再現できないと思うのです。
小さな子がピアノを習う期間は長くても10年から15年。楽器を購入するということは、とても勇気のいることだと思いますが、それでも可愛い我が子のために…この喜びを体験させてほしいなと思います。
私も小さくあどけない頃から、立派にショパンが弾けるようになるまでの時間を大切に育てていきたいと思っています。