2017.03.10
私がピアノを習い始めた頃、初心者向けのピアノ教則本と言えば『バイエル』か『メトードローズ』しかありませんでした。
バイエルの中には、今でも良い曲だと思う曲もたくさんあります。でも、私はお子さんが初めてピアノを習う時には『ピアノランド』を使うことが多いです。
それは何故かと言うと、バイエルやメトードローズでは初めはト音記号🎼しか出てこないからです。特にバイエルでは下巻に入っても初めの方は両手ともト音記号で書かれています。そのため、ヘ音記号が苦手になる子どもが多くいます。
また、バイエルは最後の方になって急に曲が難しくなっています。そのため、その辺りからつまずいて嫌になってしまう子どももいるのです。
私が使っているピアノランドでは、両手とも中央のドの音から習い始めます。同じドの音がト音記号とヘ音記号でそれぞれ表されているのです。そのドの音から右手はレ・ミ…、左手はシ・ラ…と両側へ広がっていきます。
人間の手の指は左右対称に動かすのがやりやすいので、この様に両手とも親指から人差し指・中指…と弾くのは無理なく進めることが出来ます。
とは言え、全てのお子さんにピアノランドを使うわけではなく、小さなお子さんには進み方がもっとゆっくりな教則本でじっくりと、小学校高学年などしっかり理解出来るお子さんにはどんどん進んでいく教則本でと、そのお子さんに合った教材を選んでいます。