2021.02.06
習い始めの生徒様はレッスンを始めて数回目までは珍しさも手伝った楽しさがあるようでね
おうち練習も自ら進んでやるんですよ
でも実際のところピアノの練習って地味なんですよね
例えば外食に行けばお子様メニューがあるように、ピアノのレッスンでも小さなこども達に向けた
教材がどんどん作られ、我々指導者は演奏技術とは別に時代に即した指導法も日々研究しているのです
私が子どもだった頃のピアノのレッスンは、先生が新しい曲をさーっと1回弾いて聴かせてくれて、あとは家で譜読みから始め、
右手→左手→両手と練習していき
翌週のレッスンには一応自分なりに
譜面通りに弾けるように準備をして行くという感じでした
なので、行った先の教場で練習するだけのスイミングやバレエやそろばん等とは種類の異なる習い事だと思っていました
ところが今は子ども達も忙しくなり
家の方への負担も考えて
私の教室ではある時期からレッスンの中で予習を済ませておき、おうちでは復習をメインに練習してくるという内容にしています
もしわからないことがあれば、次回まで待たずに、いつでも良いので、動画や電話を使って連絡をもらうようにし、無駄な時間を作らないようにお願いしています
それでもやっぱりおうちでの練習ができない生徒様がいるのも事実です
別に悪いことではありません
前にも書いた通り、だからと言ってガミガミとお家の方が怒るようでは本人のやる気がなくなっちゃいます
なのでレッスンで一緒に練習しています
それはそれで大丈夫です
だけどここでご理解いただきたいのは
今までやっていなかった何か新しいことに着手していくときには、従来と同じペースで良いはずがないということです
おうち練習をしないでレッスンに来てくれても全然構いません
本心からそう思うし、レッスン時間の間は全力でサポートします
ただせっかくピアノを習ったのならそれなりの結果を出してみたいと思うのは私だけではないのではないでしょうか
今、ピアノを習っているお子さんが、先生のアドバイス通りにお家練習をしてレッスンに通うようになればきっと本人はもちろんのこと、ご家族ももっともっとピアノのおけいこが楽しくなり、もっと応援してあげたくなると思います
これまでの方法が通用しないのであれば、それを誰か(子ども)のせいにするのではなく、従来のやり方を思い切って変えていく発想の転換が必要です
小学生3・4年生くらいになれば、自分で理解できるようになる子も増えますが
それまではある程度の環境は整えてあげて欲しいと思います
新たな可能性に対して親御さんご自身や子どもさんに何ができるか、常に前向きに考えてみてください
練習の習慣付けもトレーニングです
くれぐれも「練習しなさい」
ではなく
歯磨きやトイレトレーニングをした時と同じように
できるまでは寄り添ってあげてください
コツコツとした地味な作業ではありますが
それをやりこなせる力が身に付けば、きっとピアノ以外のことにでも効果を発揮できると思います
でもそれってどうすればいいの?と思っていらっしゃるのなら
どうぞピアノの先生に相談してください
生徒様に合わせ無理のないトレーニング方法をお伝えできると思います