2025.09.19
朝、窓を開ければ聞こえてくるのは涼し気な虫の声となりました。
まだまだ暑い日は続きますが、秋の気配もそこかしこで感じます。
2025.9.11.東京オペラシティにて、マリンオルソップ指揮、ポーランド国立放送交響楽団with角野隼斗&亀井聖矢のショパンピアノ協奏曲1番・2番を聴きに行ってまいりました。
コンサートホールは、それぞれ規模や環境や楽器が違いますので会場も楽しみの一つです。
オペラシティは柔らかく響く大ホールで、ショパンの繊細さを感じることができました。
マリン・オルソップ氏の指揮は、シュッとも音がせず、ステージの上で動いているのは音楽のみ。客席から見るその背中からは母性のような温かさすら感じました。
ポーランド国立放送交響楽団は、その規模の大きさからは想像もつかないほど緻密で端正なハーモニー。均一なスケールで奏でられる弱音や不協和音は、ジワジワと耳に残り身の毛がよだつ瞬間もありました。
そして、推しのピアニスト亀井聖矢さんのショパン協奏曲1番は、芯がありつつも柔らかく響く高音と、持ち前の力強さ且つ余分な力みのない優しいハーモニーが全身にしみ入り、気付けば頬を伝うものがありました。
これほどまでにショパンの凪と歌を感じた1番は初めてでした。
そして、能動的で甘美な2番を見事に歌った角野隼斗さん。
2楽章の端正さは聴き惚れました。
ソロの魅力もオケとの融合もたっぷり味わえた2曲でした。
そして、それぞれのソロアンコールも最高でしたが、「すみかめ」によるトレパークの連弾は棚ぼた!
ちょっぴり期待はしていましたが。テヘ
あれから一週間が経ちますが、まだまだうっとりと余韻に浸っております。
自身の研鑽にも繋がる推し活、控えめに言って最高です!
皆様も一緒に芸術の秋始めませんか?