2021.01.17
冬に縄跳び、子どもが好きな遊びのひとつですね。
大人には簡単に跳んでいるように見えても、子どもにとってはその頭と身体をバランス良く使う複雑な遊びでもあるのです。子どもにとっては数えながら跳ぶのも、そんなに簡単ではないと思います。
そして、その動きをスローモーションを見るように考えていくと、跳ぶ前に縄が回ってくるタイミングをちゃんと感じ取りながら縄を回す腕は止めずに、全身は脱力して跳ぶ力を溜め、縄が足元に来る直前に跳びつつ、身体が浮いた瞬間にうまく縄がすり抜けていく、といった《脱力と跳躍》の繰り返しなのです。
ピアノの演奏もたくさん鍵盤を移動していきますので、腕や手、そして身体全体が力んでいるとうまく次へつなげられません。
レッスンでは縄跳びこそしませんが、リズムに合わせてぴょんぴょん跳んだり、お手玉を上に投げて拍子感に慣れたり、バランスボールを床につくなどで《脱力》と《打鍵のタイミング》を感覚をつけたいと考えています。
また縄跳びは《脱力》だけでなく《同じテンポ》で跳ぶ事も大切なので、ピアノ演奏での《リズム感》にもつながると思います。
とにかく、こんな理屈よりも身体の感覚で覚えた方が自然に活かせるので、寒い冬こそ楽しくて手軽な《縄跳びで遊ぶこと》は、お勧めしたい遊びのひとつなのです。