2020.08.27
私はまだ片手しか弾けない小さな生徒さんでも、必ず横で簡単な伴奏を弾いてレッスンするようにしています。私の伴奏を遅く速くと変えることで《テンポ》を感じ、曲に《立体感》が出てくるからです。
年齢とレベルが上がれば、私が伴奏を入れての連弾曲、エレクトーンやデスクベル・タンバリンなどと一緒に数人で即興的にアンサンブルなどソロ以外の練習も加えると、音楽的な要素も楽しさも増えてきますね。
ソロの難しい演奏をと期待される保護者様が多いかと思いますが、連弾やアンサンブルの経験はソロ演奏の上達を早めてくれるように感じています。
それは、誰かと一緒に演奏する時には《相手の音を聴きながら止まらない演奏》である事が必要であり、それがソロ演奏でも《音楽の流れ》を感じる力となるからでしょう。
そして《連弾》をオススメする1番の理由は、難しいと感じながらも《レッスンで合わせる練習がとても楽しい》からです。
自分と相手の音量のバランスやメロディ・伴奏の役割を考えたり、速さもお互いに気持ちを寄り添いながら合わせなければなりませんが、仕上がった時の曲の厚みや広がりは弾き終えて「わあ!楽しいね!」と笑い合えるものです。
そんな《連弾のススメ》を教室内でもお知らせしたいと思い、ジョンジョージ作曲の《森の花》を4年生3人で、ペアを変えながらビデオ撮影して、先週教室グループラインにて送信・お披露目させて頂きました。
いつもなら私が伴奏を受け持つ連弾ですが、レッスン時間に生徒さん同士でパートを交代しながらの練習が出来たので、私が見ていてもとても楽しいレッスンとなりました。
今回3人でペアを入れ替えての練習が出来たので、お互いに曲の雰囲気の違いを聴く良い勉強にもなり、ビデオ撮影をする緊張感から集中した良い仕上がりです。
また《森の花》がとても綺麗な連弾曲としてご紹介出来たので、他の生徒さんから「弾いてみたい」とリクエストがきたら嬉しいなと思っています。