2020.04.09
昔は子どものお稽古事などを始めるのは「6才6月6日」が良いと言われていたようですね。
数え年ならば現在の年長さんくらいでしょうか。
これはレッスンにおいても同様に感じている事なので、初めて知った時にはとても驚いてしまいました。
絶対音感については乳児からスタートすべきだとよく言われますが、趣味として長くピアノを楽しめるスキルを目指すならば、私は年中さん年長さんあたりのスタートをお勧めしています。
園児さんは集中してレッスンを受けるには早いとお考えの保護者様もいますし、加えてレッスンへの送迎も大変だと思います。
私もレッスンに興味を持って飽きさせないように毎回いろいろな内容の準備をして、レッスンではケガもないようにと気力・体力共に大変です。
でも、園児さんはリズム打ちしたりピアノの音に触れるだけでも《聴く》の経験値が上がり、《歌や手遊び》で楽しさも倍増、その後の演奏にもとてもよい影響が感じられています。
何より園児さんがレッスンで楽しそうにしながら成長する様子に、私の方が嬉しく楽しいレッスンでもあります。
もちろん小学生以上でスタートが遅いとは思いません。
習いたいのに通うのが難しく、保護者様も楽器の用意を迷われて、お子様が「ずっと習いたがっていたので」と高学年でスタートしてグングン上達する生徒さんもいます。
ただ小学生は《理解力》が先に立ち《感覚的な経験値》が少ないので、言葉だけでは説明出来ない事を指導のために模範演奏しても《感覚的な模倣》がしにくいようなのです。
曲を理解しながらも《弾きたい気持ち》と《弾くための身体》のバランスが取りにくいというところでしょうか。
加えて個人差もあるので、習い始めのタイミングについて、文章にするのはとても難しいですね。
大局的に見ればピアノでもスイミングでもお習字でも、本人がやりたい気持ちの時に、環境も無理なく習い始めるというのがベストですが、《お稽古始め》のタイミングは保護者様にとって悩みどころだと思います。
特に今はコロナ問題で先も見えませんが、こんな時こそピアノが弾けたらお子様の気持ちも癒されるのではないかしらと改めて思っています。
レッスンスタート時期を迷われている方のご参考になればと思い、家に篭りながら少し書かせていただきました。