2025.12.08
教室の恒例イベントです♪
2部制で小中高と分けました。毎回全員の弾き合い会、ワークショップ的試みで、楽曲に親しんでもらって生徒に弾きたい!という意欲を持ってもらう事。を目標としています。
今年は生徒全員とのコミュニケーションをめちゃくちゃ意識して、仲良くなることを私自身の目標ともしましたが、結構盛り上がりました。先生との信頼関係が生徒たちの自主的な意見交換を盛り上げるという事が分かりました。そしてその意見こそが指導のヒントになる事も。他人の意見ではなく目の前の生徒の意見こそが大切だと思いました。
そういった中でこそ私の楽曲説明をワークショップ的にできたのですが・・・今回はドビュッシーの子供の領分の一曲目の「グラドゥスアドパルナッスム博士」でしたが、関連するクレメンティのエチュードとの弾き比べでの、感想を意見し合う、また中高生クラスではバッハの旋律美についての音符の配置についてなどさらに深めた内容で、全員何がどう違っている!という意見をしてくれました。しかし予想に反して、クレメンティの練習曲はつまらないどころかかっこいい!と言う子もいて、それもとても面白かった(笑) Debussy様ごめんなさい。という感じです。
ラモーのアルマンドは、難しいかな~と思いつつも、後半の中高生に初版の楽譜を配り。それを見ながら聴いてもらいました。案の定「見づらい」「変な記号が沢山ある」などというクレームの嵐にほくそ笑む私。装飾記号についての演奏法は軽く説明をして、装飾なしの音符の羅列通りの演奏(ふつうの演奏)と、古楽的発想のイネガル奏法を盛り込んだ演奏の聞き比べ。これは即座に反応があって、まさかのルバート奏法を言い当てる生徒もいてびっくりしました。なお、ラモーはとてもきれいなので弾いてみたい。という男子性とも。こうした意見は指導の指針になるので大変貴重だな、と思いました。
バロック古楽は人気ないかな~と思いましたが、私自身が感動し真摯に伝えれば中高生でも関心を持ってもらえると分かりました。若いうちは超絶曲の方が好まれるのかな、という思い込みが払しょくされた瞬間でした(笑)
嬉しかったのは小学生チームは終わりです~と言ったら「え~~、まだ10分しかたってないんじゃないの~」という声(笑)
楽しくなければ絶対出てこない声、じゃないかなと思いました。
2月に演奏予定の曲の中から抜粋しましたが、自分自身でもよく理解してなければ小中高生に彼らの分かる言葉に変換は出来ないので、これまた勉強。コンサートでも同じ視点から、子供の領分はまさに、「大人視点」「子供視点」からのプログラムノートと解説も用意しようと思います♪