2022.06.23
先日、那珂市で「ピアノ ― ウクライナの尊厳を守る戦い ― 」という映画を上映していると知って、思わず観に行ってきました。
2014年のウクライナで起きた「ユーロ・マイダン革命」のとき、バリケードの材料にされそうになったピアノがあったそうです。
それを音楽院の学生さんが救いだし、市民と機動隊の衝突が起きる張り詰めた場所の中でいろいろな人が音楽を奏でたりコンサートが開かれたり…という、40分ほどのドキュメンタリー映画です。
機動隊と市民の衝突の、まさにその場にあるピアノ。
そして機動隊と対峙する人のそれぞれの物語や奏でられる音楽。
音楽が人を勇気づけ、心を慰めることがあり、音楽で勇気づけられた人が命を失うこともある。
音楽の力の強さと、音楽の力の怖さと、音楽の無力さを同時に感じるような…そんなすごく複雑な感じでとても心揺さぶられる映画でした。
「音楽」ってなんだろう、と、そんなことも考えさせられました。
音楽の好きな方には、チャンスがあったらぜひ観てみてほしい映画です。
那珂市瓜連の「あまや座」で7月1日(金)まで上映しています。
あまや座: http://amaya-za.com/2017/01/01/post-5459/
おりしも今日は、6月23日。
音楽が、ただただ楽しむためだけに奏でられる世の中になってほしいと、心から思います。