2017.11.30
26日のC部門です。
小学6年生の渋谷來未さんですが、昨年C部門に出場されて優秀賞および審査委員長賞を受賞しました。
昨年5年生だったので6年生でもC部門に挑戦出来るのと、コンクールに慣れたのではないかなと思い、今年私は「もう一度挑戦してみたら?」と、言ってしまったのでした。
よく考えると、それはそれでプレッシャーがかかりそうです。
ちょっと大変な事を言ってしまったのかな?と後から少々悩みました。
來未ちゃんは相変わらず細くて、バロックやモーツァルトが似合いそうなタイプです。
そして今年はこれを弾いたらと私が提案した曲は、最初あまりピンと来なかったようでした。
この曲で本当に入賞出来るのだろうか?という不安もあったと思います。
私もその曲で入賞出来ると、完全な自信があった訳ではないです。
でも、誰かに挑戦して欲しいとずっと思っていた曲でした。
その曲は、J.S.バッハ 「フランス組曲 第6番 BWV817より ジーグ 」です。
この曲は速さがあり、まずミスなく弾けるようにする事が難しい曲だと思います。
またバロック音楽の様式を理解しながら、いかにその曲を自分のものにしていくのか。
色々な課題がありましたが、昨年バロックの練習を積み重ねていたので、比較的仕上がりは早かったと思います。
ただ、以前も書いたかも知れませんが、來未ちゃんはかなりな照れ屋です。
お辞儀などでも照れてしまう。
それではダメだと、本気で注意しようと待ち構えていた日に(本気で怒ろうと思った日がありました)多分気配を感じ取ったのだと思います、今までになく真剣な表情でレッスンに来ました。
それからは、スムーズにレッスンが進んだと思います。
コンクールに向けた最終段階で、急激な成長を感じました。
当日の演奏は、爽やかな風が目の前を通り過ぎるような印象でした。素直な性格が、そのまま演奏に出ていましたね。
(ちょ、ちょっと待って、少しだけ!はその時の私の心の声)
あまりにも軽やかに通り過ぎてしまったので、迫力ある演奏の中で印象が薄くなってしまわないか心配しました。
でも、25日の美夏ちゃんもそうでしたが、舞台でそれだけの演奏が出来ただけでも凄いです。
立派だと思いました。
講評では、音の粒が揃ったテンポの安定した演奏、強弱の表現が充分に出来ていて、自分の思い通りにコントロールしているのがとても良いなど、
全員がピアニストで、東京藝術大学附属高校の先生や、各音楽大学、音楽学部の教授の審査員の先生方から褒められました。
結果は、優秀賞および敢闘賞でした☆
前年度入賞のプレッシャーを押しのけて、2年連続上位入賞おめでとうございました。
(來未ちゃんは、今年のコンクールが今までで一番緊張したそうです)
おめでとうございました!〜☆