2024.07.23
昨日25年間音楽リハビリのお手伝いをさせて頂いた施設でお別れ会をして頂きました。
こちらに移り住んで数年間は、なかなか生徒さんも居なくて、下の娘も未就園児で周りの事もあまりわからずでしたが、今の所長さんに、娘さん連れて来ても大丈夫なので月に2回音楽リハビリお手伝いして下さいませんかと声をかけて頂きました。
脳血管障害の病気のため言語に障害が有ったり手足に麻痺がある方が通所して来ている施設でしたので、専門的な知識も無い中、音楽療法の講座に何度も通ったり、本を読んだりして、身体を動かしながら合唱したり、ハンドベルをやることで、発語を促すお手伝いに繋がるように毎回楽しみながらプログラムを考えました。
幸い所長さんはじめスタッフさん達が私が活動しやすい様にあらゆる面からサポートしてくださったので数多くのステージにもメンバーさんと共に出演しました。
中でも励みになって長く続ける事が出来たのはステージを観た方からの1通の手紙でした。
皆さんの合唱を聴いて何とも言えない感動で涙が止まらず2日経った今もその想いが蘇って来ますと。。。他にも同じ病気に倒れられた方から、今まで通りの自分と違う事が受け入れられず家から一歩も出られなかったけれど、一歩を踏み出す勇気を貰いましたとの言葉をかけて貰った事もありました。
そのお手紙や言葉を貰った事で、一回のステージが人の心に届く事が有り、それが自分の励みにも繋がるんだと感じ、それからは小さなステージでも、その時出来る精一杯のパフォーマンスを考えるきっかけになりました。
ハンドベルコンテストで高齢者障害者部門の金賞を頂いた事も嬉しい思い出の一つです。
近年、生活スタイルが介護やその他の事でだんだんと変わりゆく中、なかなか思う様なパフォーマンスを組む時間確保が難しくなり、所長さんに降りるご相談をしたところ、快く送り出して頂き、心温まるお別れ会までして頂きました。
長年の活動の中で、沢山元気を頂きましたと言って貰いましたが、そっくりその言葉を皆さんに言いたいです。活動の日は私の方が皆さんからいつも元気を頂いて帰って来ていたので。。。
写真は片麻痺のメンバーさんが、片手でひと針ひと針丁寧に刺して作って下さった刺し子の作品です。
25年間通えたのは皆さんの温かいサポートのおかげです。本当にありがとうございました♪