2020.06.01
言わずと知れたピアノ界の巨匠、マウリツィオ・ポリーニ。昨晩のNHKのBSP プレミアムシアターでベートーヴェンの最後の3つのソナタを弾いていたので観ました。(*^-^*)♪
78歳になっても、指さばきはキレッキレで、歳を重ねると記憶も心配になるのが普通なのですが、ポリーニは危なげもなく全てを暗譜。
曲の合間も聴衆に礼儀正しく一礼しただけで
次のソナタへと軽々と弾き進みました。
op109,110,111の大ソナタを何の気負いもなく。彼ほどの実力があれば、何の労力をかけずともサラッと弾けちゃうだろうな、と普通思ってしまいますが、
録画は正面アングルも映すじゃないですか。
そこに見えたのは、宗教画の磔にされたイエスキリストのような苦悶の表情でした。
誰もが畏怖するそのピアノテクニックは老いても健在。演奏は最後まで完璧なコントロールの砦の中。それでもベートーヴェンという宇宙を表現するために真摯に、謙虚に、正面から立ち向かう姿に心打たれました。
NHKのプレミアムシアターは第1週の日曜を除いて、夜11:20から4時間放送してます。ポリーニはライヴで見ましたが、残りは録画♪
クラシック倶楽部は少し飽きてきて、最近はこっちを見てます。(*^-^*) オペラやオーケストラが聴けますしね。お勧めですよ!