2024.04.24
私の教室では、生徒さんに、『新しくブルグミュラー25の練習曲を始めましょう』と言うと、『ブルグミュラーってどこの国?』なんていう可愛い質問がきたりします。
ブルグミュラーという本の名前は、ブルグミュラーが作曲した曲が載っているので、ブルグミュラー25の練習曲という名前が付いているということをわかっている人には、なんの疑問もなく、当たり前のように思うのですが、
わからない人からすれば、ブルグミュラーという名前がカタカナなので、どこかの国なのかな、と思うのは、それはそうよね、と納得させられます。
そこで、ブルグミュラーについて書きたいと思います。
ブルグミュラーは、1806年に生まれた、ドイツの音楽作曲家です。
ブルグミュラー25のやさしい練習曲は、ブルグミュラーが、1832年にパリに移住した時に、この都市の音楽愛好家の求めに答えて作曲しました。
この時代の安らかな、人生を楽しむ市民を描写した、軽やかなピアノのための曲が、書き上げられています。
この曲集は、サロン風の音楽が多く書かれていますが、このほかには、いくぶん上級者のテクニックを要する作品105の『華麗で旋律的な練習曲』や、作品109の『ブルグミュラー18の練習曲』などがあります。
ブルグミュラー25のやさしい練習曲は、ピアノを習っている人の中では、よく知られる曲集で、ピアノの発表会のプログラムを昔から賑わし、今でも、多くの人に愛される人気の曲集です。
大人にも子供にも、楽しんで演奏していただけたら嬉しいです。