2024.03.31
ピアノを始めたばかりの小さなおてての小さな生徒さんには、私の自作の教材を使ってレッスンしています。
小さなお子様のおてては、まだ骨も柔らかく、手がふにゃふにゃで、一本ずつでも、動かしにくい指があります。
4の指や、5の指は、大人でも動きが鈍い指なので、わかりやすいと思いますが、
それ以外でも、小さなお子さまの場合、普段よく使う1の指(親指)も、難しいときがあります。
たいてい教材は、ドの音からのスタートになっていますが、1のお指でドの音からはじめるより、他のお指から始めるほうが良い場合もあるんですね。
関節が柔らかいので、お指の付け根が引っ込んでしまい、1のお指でドの音を弾こうとすると、てをグーの形にしなければお指が出にくいなどの場合があります。
お顔が一人一人違うように、手の大きさや、おててについている筋肉、また関節の柔らかさはそれぞれです。
関節にも、大きく分けると3種類の関節のタイプもあるので、そういったことも考慮し、一人ひとりに合った進め方をすると、弾く事が苦にならずに、自然にお指を動かす事ができるようになっていきます。
そこで、私の教室では、小さなおてての生徒さんが、音が出しやすいお指から弾き始められるように、との思いを込めて作った教材を使って、レッスンをしています。
音と一緒に、いろんなことばを当てはめて弾く事で、何回も繰り返し、同じ音、同じ指を使って弾くので、次第にスラスラとお指が動くようになり、音感もついてきます。
そうすると、おてても安定してくるので、
弾きにくかったお指も少しずつ動かしやすくなっていきます。
なんと、この教材をやっていると、集中力もついてきて、夢中で弾いていますよ。
お指が自分の好きなように動かせると楽しいですね。