2023.07.05
昨日は、ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番を
ドイツから一時帰国中のヴァイオリニストさんと
合わせて来ました。
「お天気雨の降る森の中のガラス張りのドームで、
弾いてみたい。」
とおっしゃっていました。
先日、ギロックの「東洋の市場」と言う曲を
レッスンしました。
この曲も、イメージしやすい曲です。
「市場って、わかる?」
あまりわからないようだったので私のイメージを
お話ししてみました。
舗装されていない砂埃がまいそうな露店の店。
日本ではあまり見かけない果物や野菜。
骨董品売り場の怪しいランプや置物。
曲の中間部のフォルテの部分は
怪しい薬を売るおじさんが大きな声で
呼びかけています。
「この薬を飲むと、どんな病気も治りますよ。
10年若返りますよ。頭が良くなりますよ。」
再現部前の数小節のクレッシェンドは、
買うか買わないか決断を迫られるところ。
生徒さんなりに結論を出して弾いてもらいました。
私には、買ったように感じました。
(1回目はどちらにしたかわからなかったので
どっちだったのか聞いたら、意思なく弾いていた
とのことだったので、もう一度弾いてもらいました。)
「買った。」
「だと思ったよ、ちゃんと伝わったよ。」
そんなレッスンの一コマでした。