2022.02.23
静岡市駿河区「杉山典子ピアノ教室」の
ホームページをご覧くださりありがとうございます。
先日、私より少し年上の生徒さん(かつて、2人のお子さんが
私の生徒さんでした)が
「老後とピアノ」 稲垣えみ子 著
という本を貸してくださいました。
著者の稲垣さんが40年ぶりにピアノのレッスンを始めてからの
エピソード、感じたこと、悟ったことがとても表現力豊かに
綴られており、50代以降の方に是非読んでいただけたらと
思います。
私が感動した文を取り出してみますと、、、
「ピアノを弾くからにはいつかは上手く弾けるようにならなきゃ
話にならないと思っていた。だからこそ自分の年齢に、これから
どんどん年を取ることに怯えていた。でも本当に肝心なのは
上手く弾けるかどうかじゃなくて、曲へのみずみずしい愛を
持っていることなんだとしたら。それをいくつになっても
持ち続けることができるかどうかなんだとしたら、、。」
このことを、稲垣さんは、昨年のバレンボイムのコンサートで
ベートーヴェンの晩年のソナタを聴いた時に感じたそうです。
そう感じ稲垣さんは広いホールの隅で深い安心感に包まれた
そうです。
私は、稲垣さんのこの文章を読んでなんだか同じように深い
安心感に包まれました。
他の文章も、また次の機会にご紹介しますね。