2015.04.17
春のあったかい風が心地よく、四季の移り変わりの豊かさ、安堵感、時の流れなどを感じる頃となりました。
この春、新天地での活躍のため、お教室を卒業した生徒が3人います。
それぞれ、この教室で学んだことを元に様々な場面で活躍してくれることと思います。
そして、新たな仲間を迎い入れる準備が整いました。
町のピアノ教室を始めて、20年。
初めは、ただピアノを教える先生でした。
それが、ちょっとづつ、変わって来ました。
もちろん、本業は音楽教室です。それは、ぶれません。
しかし、この仕事をしながら、生徒と保護者様から音楽を教える先生以上の力をつけさせていただいていると実感します。
「音楽をもっともっと勉強しなきゃ」と思わせてくれたのは、生徒たちの音楽に夢中になる姿勢です。
そして生徒一人一人に合ったレッスンを心がけようと思ったのも、保護者の皆さんと私の連絡帳のやりとりからです。
週に1回しか会わない私は、生徒のことを、よほど生徒から語ってもらわない限り、わかりません。1週間にあった特別な出来事を保護者から知らせていただけたなら、レッスンを置いといてでも、生徒の心によりそうことができます。
このようなレッスンをカウンセリング・レッスンといい、わたしが目指しているものです。
音楽は怒りながら、闘いながら望むものではありません。まず、レッスンしながら、癒しを与え、言葉に耳を傾け、どんな時でもあなたの味方・応援隊という立場でいたいと思います。
一般的な良い演奏にばかりに、価値を見出さず、生徒一人ひとりの個々の良さを認めることの重要性、将来性を教えてくれたのも教師経験からです。
音楽の多様性とはこのようなことを意味するのでしょう。
そしてわたしの自慢は生徒同士の仲の良さです。小さい学年で入門し、大きなおねえちゃんたちに親切にしてもらっていた子がいつのまにか、小さい仲間にお姉さんぶりを発揮している様子を見ると、私が何も語らずとも受け継がれていく、伝統(ちょっと大袈裟かな?)を感じることができます。
学年を超えた音楽仲間との繋がりは頼もしいです。
いったん、受験で止めた生徒たちがまたお稽古に戻ってくるのはこの雰囲気がいいからじゃないかな、と思います。
さあ、こんなお教室に興味のある方はぜひ入門してくださいね。