2015.04.04
第2部・3部は、ピアノ科の生徒たちの個人演奏です。
今回はいままでの発表会で使っていない曲を生徒たちに演奏してもらいました。
生徒たちには①ノリの良い曲②大人っぽい曲③あやしげな曲④コミカルな曲⑤ドラマチックな曲⑥グリッサンドなど視覚でうったえる曲⑦男の子に人気のある曲のジャンルから好きなものを選んでもらいました。
そのジャンルの曲を用意しておくことが私の仕事です。また今まで発表会で使っていないもので。この曲の用意に一番苦労しました。
しかし友人のネットワーク、楽器店さんの情報、新譜情報、ネット情報など教えてもらえることは、どんどん吸収しました。
結果30冊以上の楽譜を購入し、選曲に臨みました。
初めて見る楽譜との出会い…
すごく私好きなんです。この瞬間。
そして、大事にしたいんです。
あなた(楽譜)は何を語りたいの?
今回、生徒と一緒にこのワクワクを体験しました。
生徒たちは初めて目にし、初めて聴くハーモニーに対して、自由に表現し、音楽を立体的に構築します。
この自由な音楽の表出は、定番の名曲では難しいと思います。
今回の選曲方法は生徒たちの表現方法を解放させるという意味で大変興味深かったです。
2部の最後は今年デビューしたかわいい生徒たちの≪ハッピー・バースディー≫の連弾です。
1曲目は3拍子で、2曲目は4拍子です。
アウフタクトの曲なので、ピアノも歌も指揮を見ないと合いません。
でも子どもの吸収力はすごい。
指揮を見ながら、1拍前に息を吸い、リットのかかる部分も指揮の流れをきちんと見ます。
音楽を統一させるチームワーク力をこんな小さい生徒たちに伝え、それを理解できる生徒たちの無限の才能に感激しました。
ピアノ教師として、教授できる内容の深さ、
またその質を高める必要性、音楽の多様性に答えられる引き出し量など
教える立場である限り私自身の勉強はまだまだ足りないな、と感じました。
だってあんなキラキラしたかわいい瞳で「もっと教えて、面白い音楽の世界を教えて」と語られたら、やるっきゃないよね。