2025.05.20
全部の音を把握していればどんな途中からでも弾けます。一歩踏み込んだ練習や曲の完成度を上げるには全部の音をどういう音を出すか、全部意図して弾かなければなりません。音一つ一つが心と共に動いていなければ弾きての魂を感じません。音に魂を込めて例え聴き手に共感を得られないとしても音は作曲家の大きなメッセージですから丁寧に再現しなければなりません。ポリフォニックという形態があります。一見メロディーに伴奏と見えても、上からソプラノ、アルト、テノール、バスのそれぞれの声部を順に読み進めていくと綺麗なメロディーを作っている事が分かります。一つの曲は1小節に一つの音でも各声部を辿っていくとメロディーになっています。音は横に読んでみても縦に合わさったハーモニーとしても成り立っているので、そこでどんな音色を作るか色々試してみるとただ流すだけの練習では気付かない世界が生まれてきます。深みというのでしょうか、それを楽しむのは練習の楽しみでもありますから、よくよーく音を聴きながら練習しましょう。