2024.07.23
ピアノも運動も実技です。ペーパーテストと違って覚えたり理解したら出来る訳ではありません。私事ですが、おばさんになってから健康のために水泳を始めました。ストリームラインといって、体を真っ直ぐにする事が大切で水の抵抗を減らした形を泳ぎの中に作っていくのですが、本当に自分の体が真っ直ぐかよく分かりません。抵抗のない姿勢がとれるとよく進みます。これは抵抗のない姿勢でと言われた所でちゃんとなっているかは何回もやってみて感覚で覚えるしかないのですもちろん水中で。このように、実技というのは、口で説明されて分かった出来るという訳にはならないのが難しい所です。なので、お子さんの指を触らさせて頂きます。指をこのくらいの角度で鍵盤に下ろすとか、指先のどこらへんが鍵盤に当たるとか、ただ指を立ててと言っても、指は一人一人違う形をしているのでその人に合った指の角度とか動かし方があります。そこにその人の長所を生かし短所を補いながらその人の1番いい音がでる指の動かし方を探っていきます。この部分が一人一人に寄り添った指導という訳です。そういう事があるから進歩も出てくるのです。何回も言ってるでしょ、はダメ。出来ないことは口で何回も言っても分からないのです。意識が指のどこをどのように動かすか分からなけば出来るようになりません。感覚を覚えるのは苦労しますね。