2024.07.22
ピアノを弾く時は、指を立てるようにいわれる。まだ低年齢で手全体が柔らかく骨も弱かったり又10歳位でも、指を立てるのに苦労するお子さんもいる。言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、指を立てれば、指の関節をよく使える。関節の角度により鍵盤との角度も変わって指の硬い骨と指の腹の鍵盤を押すスピード、音色が変わってくる。仮に、硬いボールで床にはじかせるのと、柔らかいボールで床にはじかせた場合、当たった時の音が違い、帰ってくるスピードも違う。ピアノを弾く事に置き換えてみると、帰ってくるスピードが遅ければ次弾くスピードが遅く、逆は速い。硬いボールを指の骨と考え、柔らかいボールを指の腹と考えると、鍵盤の接し方に差が出て音色が変わる。指を伸ばして弾くよりどの関節も使って弾く方が色々音色を変えられる。例えば弱い指示(p)のある所だが音色ははっきりしたい場合、手腕全体は力を抜いた状態で、指先は固めてしかし指を鍵盤に下ろす速度はゆっくりとする。音色の変化がつけられない方は、指の鍵盤に対する角度を色々試してみて下さい。そして曲に合う指を作るため基本の指を立てる事を心がけると良いでしょう。