2024.07.07
ハノン等のテクニック本には「音のつぶを揃えるための練習」とか書かれています。音つぶを揃えるとは、大まかに言うと、音の大きさ長さを揃える事です。さらに細かく言うと音の長さは例えば四分音符が3つ並んで四分休符が1つの4拍子の1小節だとすれば全ての四分音符と四分休符を長さで表すと1cmにする。一つでも9mmがあったり11mmがあったりしたらだめ。9・999mmでもダメ。大きさについては、リズムは4拍子は、『強拍、弱拍、中強拍、弱拍』だから実際の曲はこのリズムにのりメロディーに見合うようなそれぞれの強さになるけど、その強さの加減の前に全ての大きさを揃える練習もする。同じ大きさの指の動かし方が会得出来ていればそこから曲に合った強弱も作れる。実際は強弱はリズムがあるから成り立っているので全部同じ大きさでは弾かず、指の練習とはいえリズムに合わせて弾きます。リズムの頭にピッタリ合わせるのは1mmもずれてはいけないのです。これをやってるから、実際の曲で多少のルバート(リズムが自由になる)かかっても一定のリズムは常に保てるようになります。テクニックだけの練習はつまらないかも知れないけれどやはり基本を身につけるためには必要です。