2024.06.25
ベートーヴェンはモーツァルトの演奏を聴いて「きちんとして明晰、かなり空疎でおとなしく古風」ピアノフォルテ(当時のピアノ)でのレガート(なめらかに)とカンタービレ(歌うように)は当時知られていなかったので、この楽器で全く新しい偉大な効果を発見した。と発言。「レガート音階を打鍵するのが全く聞こえないようにあたかも弓でこするかのようにレガートさせかつそのように響かさねばならない」ベートーヴェンはレガート奏法を重んじていた。という事です。現代は一つ一つの音を際立たせる事が重視されレガート奏法が忘れられがちという考えもあるようです。いずれにせよピアノ奏法において『レガート奏法』は重要な課題ですから、ベートーヴェンの弟子ツェルニーが作ったたくさんの練習曲はベートーヴェンを表現する大きな手だての一つと思い練習しましょう。