2024.06.16
ベートーヴェンの弟子といわれるチェルニーの話をご紹介します。ちなみにチェルニーは30,40,50,60,100番の他小さな手のための練習曲などメロディックな曲よりひたすら指を動かすテクニック本が有名です。ベートーヴェンは「両手を非常に静かに弾いた。その演奏は素晴らしく、両手を左右あるいは上下に揺り動かすこと無く、ただ鍵盤上を左右にすべらすように指だけが動いていた」「全ての調の音階だけを教え当時まだたいていの演奏家には知られていなかった両手と指の唯一の正しい姿勢、そして特に親指の使用を私に教示してくれた」現在でもこのベートーヴェンの教示は生きていて、指や手は決してバタバタとは動かしてはいけないのです。ベートーヴェンからの教えを伝えるために、チェルニーはたくさんの指の教則本を作ったのです。