2021.06.24
ベートーヴェンは、20代から57歳で亡くなる迄の35年をウィーンで暮らしました。その間の引っ越しは40回。部屋が散らかったり家賃等の理由もあったようですが、創作の為環境を変えた事も多かったようです。音楽修行への情熱もすさまじく自ら教えを乞い「対位法」(作曲技法の1つ)を習得。イタリア風オペラを学ぶ等々。とりわけ即興演奏は巧みで「兢演」では相手の楽譜を上下逆に置き幻想曲を演奏したといいます。こういった見せものまがいの演奏は、ベートーヴェンには不本意ながら、それにより名声と評価が高まっていったのでした。弟子は、今もピアノを学ぶ多くの人がやる「チェルニー」ベートーヴェンの一番弟子で信頼も厚かったと言われています。又、産みの母との長い裁判の後引き取った甥の「カール」に過剰な愛情を注ぎ過ぎ、2年近くは作曲をしていない程でした。ベートーヴェン晩年は「カール」が看病に努めました。ベートーヴェンの性格は、気分屋で怒りっぽく、いばりん坊だけど、傷つきやすく、疑り深かったそうですが、音楽家の命である、《聴覚》が失われていく事への苛立ちと理解してあげるのが、大方の意見です。でも、その事があったから素晴らしい曲が生みだされたのではないのでしょうか。ベートーヴェンを弾く時は、曲に宿った心情を感じて演奏したいものですね。