2021.01.30
岬のCafeで〈ビートルズ〉を聴きながらコーヒーを飲んだ。目の前は、海。白い波しぶき、沈み行く夕陽、富士山。何万年も繰り返された風景だろう。人だけが、変わってゆく。〈ビートルズ〉の事は、特別詳しくもないし、特別夢中になった訳でもない。なのに、自分の青春がプレイバックする感覚に襲われた。〈ビートルズ〉の音楽に、青二才の匂いがする。純粋無垢、まっすぐ前だけを見て進んでゆく姿。今の私には無いなあ。何だか涙が出た。些細な事にこだわっているのが馬鹿らしくなる。人がこう言ったああ言ったなんて本当に小さい。こんな事があるよっていうのは、小耳位はさんでも良いかもしれないけれど、いちいち真に受けて反応する事はない。「まっすぐ前だけを見て進んでみよう」聴いた曲から、色々インスピレーションが湧き、心がリセットされる事もある。新しいステージに進める事もある。音楽は本当に『心の栄養剤』だ。自分でその演奏を再現できれば、もっと前に進める、と思う。