2020.12.11
〈楽器は歌う〉とはどういう事か。長年モヤモヤした思いでいたが、ある日、〈楽器は歌う〉に出会ったのである。先日、コロナ禍でピアノ室のエアコンを外気換気出来るものと交換するため、ピアノ以外の物を片付けた(ピアノを部屋の隅に移動の為)所、一気に音の響きが変わり、ビックリ。今まで楽譜やらレッスンで使う音符カードやらプリントのファイルやらを、ついついピアノ室に積み重ねていたが、ピアノの周りに空間がたくさん出来た事により、響きが変わったのである。で、「ピアノは歌う」に気付いたのかもしれない。そして、その響きの波に気持ちが上手く乗せられ、とても心地よく感じたのである。話は少し変わるけど、中学生が初めて楽器を手にする所から始まる吹奏楽の部活。それは、大会に出場するまでに成長する。人間だから、音感の悪い人もリズム感の悪い人もいるだろうけど、それが3年間という短い期間で高いレベルまでいって、「楽器を歌わせる」レベル迄いくのだ。見ていると、「楽器を歌う」には、〈気持ち〉なんだと 思う。どれだけ〈音〉に対し〈響き〉に対し〈曲〉に対し心を込められるか。日常の中で純粋な心で向き合える時間《音楽》 をこれからも大切に生きて行きたい。