2020.10.23
クラシック音楽のほとんどが「調性音楽」で〈調性〉があることで音楽を理解、心地よいと感じるのではないかと思う。1オクターブを12等分して音列をつくる《平均律》はあらゆる調への転調を可能にし、それをいち早く取り入れたのが《バッハ》で西洋クラシック音楽の原点と言える。その時代を〈バロック時代〉とよび、形式、造型、構成等、形の美しさに重きが置かれていた。約100年後、ベートーヴェンの時代、宗教儀式や王候貴族の娯楽から、哲学的、芸術的側面が強く意識されるようになり、ピアノ製作の発達と共にピアノ音楽の可能性、魅力を広げたと言える。ピアノという楽器の音楽的変化は、ベートーヴェン以降ショパンまでが大きく、円熟となった。ショパンとリストがピアノという楽器の表現を完成させたと言ってもいい。ショパンは、ピアノしか出来ない表現、より繊細な表現と人間の声に近い表現を目指していたそうだ。(横山幸雄さん著書より)これらの作曲家の曲を弾けるようになるには、正直時間がかかるので、まずは、聴く事からピアノの魅力を探ってみてはいかがでしょう。