2020.10.18
ピアニスト、横山幸雄さんの著書から、ご紹介させて頂きます。〈ピアノ演奏の大変さ〉→ピアノは、オーケストラの様々な楽器の役割を1人で出来るような可能性をもち、同時に、歌、バイオリンとの二重奏、3人がソリストとしてお互いに主張しあうピアノトリオ、等色々な形で演奏する事が出来る。歌と一緒の場合、歌はメロディー+アルファの要素で音楽的支えや流れはピアノ伴奏が作り上げる(歌い易いように流れを作る)ので、ただ歌に合わせて演奏するとは、違う。音楽的支えの役割は大きい。ピアノコンチェルトは、役割が逆転する。このように七変化的要素を理解するのは、大変。指揮者に匹敵する音楽情報量を消化した上でオーケストラ1人1人のプレイヤーのような表現能力とバランスよくまとめなければいけない難しさを持っている。これを読んで、本当にピアノは広く奥深いと、知らされました。小さな曲でも、オーケストラのような要素を感じて弾く事が大切ですね。