2020.08.07
ピアニスト遠藤郁子さんは、『音魂』という言葉を使ってショパンの曲を解釈されています。ショパンは祖国ポーランドが戦争に巻き込まれ憂い、自分の心をピアノの音に託して作曲されたそうです。ショパンはオペラを書いていないのです。遠藤郁子さんによると、ピアノの音色でなくてはならなかったという事です。毎年この時期は、原爆や戦争を忘れてはならないとTV等で取り上げられています。今世の中はコロナで行動が制限され人々は疲弊していますが、本当の戦争の中で過ごした当時の人々の生活を映像で見たり、難民キャンプの様子を見ると、どんなに恵まれた環境の中で生きて来れたか感謝せざるを得ません。ショパンの曲はとても美しい音がします。ワルツ等3拍子は、楽しく踊る姿が想像されます。しかし美しさの奥に秘められた真の強さも感じます。日常の中でも、平和に感謝して、ピアノに向かうのも良い事だと思います。