2020.08.06
ショパンのマズルカは難しい。曲は2ページ位の短い曲が多く、繰り返しも多く楽譜通りに弾くのはそんなに時間はかからないから、ショパンの導入に使われたりするけれども、とんでもない。譜面通りにリズムもスラーや強弱なども、正しく弾くのだけれども、違う。ポーランド人の前でショパンの模範演奏もする、ピアニスト遠藤郁子さんの、マズルカを聴いていると、土着の音楽から派生した、マズルカを感じるけれど、私なんかが弾いても偽物。遠藤郁子さんは、ポーランドに留学していた時、とても苦労したと、著書に書かれている。最近は世界に通用する日本人演奏家が増えているのは、本当に凄い事だと思う。譜面通りに弾いて違うと言われた場合、ではどうすれば本物になれるか。現地に行って空気を肌で感じ暮らしその音楽の源に浸るのがやはり一番かと思うけど、皆そうばかりは出来ない。手っ取り早いのは、本物の演奏を聴いて真似する事から入れば良いでしょう。こんな思いで遠藤先生のマズルカを一日中聴いては弾いているのです。私はマズルカは教えられないと感じるけど、習っている人は是非とも遠藤郁子さんのマズルカを聴いて、良い驚きをして欲しい。