2020.07.20
ロシアン奏法の大切にしている所は、「1音の弾き方」です。どんな響きを目的にして導くか、。まず手のフォーム。基本は肩をストンと落とした時の自然な手の形。丸いものをほわっとやさしく持つ感覚です。最初に動かすのは、筋肉がしっかりして動かしやすい、中指か、人差し指からで、気をつけるのは、『弾いていない指』なのです。弾いていない指が突っ張らない事、突っ張ると弾こうとする指の動きを妨げてしまいます。親指と小指は、同時に弾いて、それが1つの指の時も同じフォームで弾けるようにします。弾く時は、風船が飛んでいくように、とか澄み渡った空や春の風を感じて、などイメージを持つ事が大事です。あるピアニストが腱鞘炎になった原因は、『弾いていない指』が突っ張ったままでで、動かしている指との間に無理が生じた為でした。この解消法は、肩、肘、打鍵しない指からいらない力を抜き、手の向きとフォームを整えて弾く事です。小さい時から変な癖がつかないように、正しい身体の使い方を身に付ける事が大切ですね。