2020.07.05
自分の指を観察すると、どの指が強いか、どちら側に動きやすいか、などに気付きます。ピアノを弾くためには手指だけでなく、手首、上腕、前腕、胸や背中の筋肉までが使われます。これらの使い方がよく分からないまま、ただがむしゃらにピアノを弾く練習だけ繰り返しても本当の効果は生まれません。脳梗塞で手が動かなくなった方が、指の筋肉を強くする訓練で動くようになったように、指の独立性を高める訓練も必要です。しかしピアノを弾くには、筋肉や関節の強さだけでなく、『脳から体に伝わる神経伝達の速さ』も大切な要素なのです。『脳神経』の働き方にも特徴があり、訓練によりある程度まで向上させる事が出来るのです。神経の働きが改善されると、筋肉や関節の条件が悪くても打鍵スピードが速くなり、冴えた音を出す事が出来るのです。